岩手県花巻南温泉峡の「大沢温泉」山水閣の宿泊記です。豪華な食事と良質なサービスで誰にでもお勧めできます。古い建物の湯治屋は外鍵がかからない点などが厳しい方には、山水閣に宿泊して湯治屋を探検して楽しんでみるのはいかがでしょう。
建物と館内
こちらが建物の外観です。
築何年ぐらいでしょうか?決して新しくはありませんが何ら問題なしです。ありがたいことに5年くらい前に全館禁煙になりました。
安上がりに湯治屋ばかりを選択してなかなか機会がなかったのですが、2019年のGWに家族4人で初めて泊まることができました。その後、長男と二人で一回、一人で一回、計三回泊まっています。
こちらが館内図。
豊沢川沿いの斜面に建てられているのでロビーやフロントは三階になります。57室で定員300名というのは改めてこちらを見るまで知りませんでした。普通の土日でも満室になることがあるので、かなり流行っている宿といっていいのでは。
部屋
基本は10畳か12.5畳と広縁の一般的な構成です。下記写真は長男と二人で泊まった際の新館のお部屋です。
このほか、高村光太郎が愛用していた部屋を復元した「牡丹の間」や和洋室、二間といった広くてグレードの高い部屋も用意されています。
本館に泊まった部屋にはお風呂が付いていました。温泉ではないので入りませんでしたが、必要な人もいますよね。
川沿いの部屋ならこんな感じの豊沢川の流れがみられます。年末長男との二人旅の際のものなので雪景色ですね。アメニティは一般的なものはすべてそろっています。
料金は一般的な時期と料理で一泊二食つきで17,000円~20,000円程度。特別グレードの高い部屋はなく二間の部屋で数千円アップ。前沢牛の特別な料理でまた加算といった案配で選ぶことができます。
平日は夕食なしのプランもあります。自炊部の食堂でも夕食は頂けるのでお得に泊まることもできます。
食事
基本は会場食です。
ちなみに家族4人で泊まったときは広間ではなくこのような小部屋で頂きました。
昨年12月に一人で泊まったときの夕食を紹介します。
こちらが最初に用意されている品々。
・小鉢:芹とメカジキ卵のお浸し
・酢の物:締め鯖
・前菜:酒菜三点盛り
・吸物:焼赤魚正油仕立て
・香の物:二点盛り
・温物:岩手県産和牛味噌すき焼き
・止め椀:三陸産若布 蟹爪 長葱
・焼物:花巻産白金豚南蛮焼
・煮物:鰤大根きのこ餡かけ
・水菓子:姫林檎カスタード射込み チョコレートロールケーキ バニラアイス
担当の女中さんもいてよく見ていてくれるので絶妙のタイミングで運んでもらえました。もちろんどれも美味しく、このときはやはりすき焼が一番だったかな。とはいえ小食で旅館食は苦手なのでもうお腹いっぱい。数品減らしたプランもあるといいのですが…
朝食はバイキング。こちらは特別なものはありませんが、ジュース類やヨーグルトなども充実していて文句ありません。
温泉
お風呂の詳細については先日投稿した記事をご覧頂きたいです。
多彩なお風呂で至福の湯めぐりを|定宿岩手花巻・大沢温泉の紹介
山水閣には二つの大浴場があり、自炊部宿泊者でも入れる半露天風呂「豊沢の湯」と山水閣宿泊者専用の内湯/露天双方を備える「山水の湯」があります。
浴場の写真はとれませんので山水の湯のパンフレットの写真を載せておきます。こちらの手前に湯上り処があり、無料のお茶コーナーや昔の大沢温泉の写真、花巻電鉄の路線図などの展示があり落ち着けて気に入っています。写真撮るのを忘れたのが痛恨です。
もちろん自炊部にある「大沢の湯」「薬師の湯」「かわべの湯」にもは入れますが、新館の南側の部屋ともなると「大沢の湯」はだいぶ遠くなります。「大沢の湯」にたくさん入りたい場合は本館を指定して泊まるといいかもしれません。
そのほか館内
こちらがロビーです。
湯治屋に泊まっていても、送迎バスを待つ間にはここを利用させてもらえるのでなじみがあります。左側に小さい売店がありちょっとしたお土産ならここでも大丈夫です。人に隠れていてみえづらいですが、ウェルカムドリンクのコーナーもこちらにあります。山水閣宿泊者専用ですが、自炊部宿泊者がバス待ちの時でも400円でコーヒーは飲めます。
こちらがフロントと入口。高級感ありありですね。送迎バスはこの前に到着します。バスの入口に台を置いてうやうやしく迎えてもらうのですが、「ごめんなさい、自炊部です」と言って、そそくさと古い建物の方に向かうことが多いです。
湯治屋とは廊下とつながっていて、境目にある豊沢の湯までが自炊部宿泊者が立ち入れる領域です。その先の廊下には落ち着いた感じの展示コーナーがあり、格安の自炊宿から高級旅館への空気の違いが演出されているような…
なかなかすべては紹介しきれませんが、この価格帯の温泉宿ではサービスの質など申し分ないかと。繰り返しになりますが誰にでもお勧めできる和風旅館と考えています。
湯治屋はなにしろ100年は立っている建物で、鍵もちゃんとかからずプライバシーの点で難がありいきなり泊るのは厳しいのかもしれません。そんな方にはまず山水閣に泊まって、湯治屋の様子をご覧になり検討してみてほしいです。山水閣の宿泊者は浴衣やスリッパでわかるのですが、皆さん湯治屋のほうに来ると感嘆して「泊まってみたい!」という声を耳にします。
大沢温泉山水閣宿泊記のまとめ
宿泊宿の諸元表の形でまとめます。
| 温泉宿諸元表 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 内容 | コメント |
| 泉質 | アルカリ性単純温泉(pH9.0)源泉かけ流し 源泉温度51.3℃ |
若干の消毒があります |
| お風呂の種類 | 男女別内湯:山水の湯/豊沢の湯/薬師の湯 混浴露天:大沢の湯 女性専用露天:かわべの湯 |
混浴露天風呂大沢の湯には20:00~21:00の女性専用時間帯あり 詳細は別ページの至福の湯めぐりができる多彩なお風呂編をご覧ください |
| 一般的な料金 | 二食付き17,000円~20,000円程度 (2人~4人泊の一人当たりの料金) |
食事のグレードアップや素泊まりなど多彩なプランあり ※2026年6月時点の価格です。 |
| アクセス | 東北自動車道花巻南ICから車で15分 新花巻駅と花巻駅発の無料シャトルバス |
新花巻駅発:15:10 / 16:10 / 17:10の三便で45分かかります |
| こんな人におすすめ | 湯治場の雰囲気とフルサービスの両立を求める方 家族旅行や二人旅向け |
|
山水閣は近代的で快適な和風温泉旅館です。少し足を延ばして隣の湯治屋に行けば、まるで大正や昭和の時代にタイムスリップしたような感覚を味わえます。
「いきなり鍵もかからない湯治宿に泊まるのは不安がある」という方は、まずはこの山水閣を拠点にして、大沢温泉の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
シリーズ定宿大沢温泉他記事へのリンク
定宿大沢温泉は本記事を含めて5回のシリーズ記事です。以下他記事へのリンクを掲載します。
・【全体編】 大沢温泉全体ガイド|宮澤賢治も通った二つの宿と六つのお風呂
(三つの棟と六つのお風呂やアクセス・周辺観光を解説)
・【お風呂編】 大沢温泉の紹介|至福の湯めぐりができる多彩なお風呂編
(混浴露天や女性専用時間の詳細など、6つの湯めぐりを徹底解説)
・【湯治屋・部屋編】 大沢温泉滞在記|築200年の湯治屋建物・部屋編
(江戸時代から続く迷路のような館内と、ノスタルジックな客室の記録)
・【湯治屋・食事編】 大沢温泉滞在記|自炊もよし食堂もよし湯治屋食事編
(名物食堂メニューから、売店の食材を使った自炊のコツまで紹介)

















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